さるのキノコ図鑑 

【名前】
ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)
海外でボルチーニの名前で好まれるキノコはヤマドリタケといい、日本で採取されるのはほとんどヤマドリタケモドキという似たキノコだそうだ。

【外見】


【特徴】
イグチ科・ヤマドリタケ属。
2025年にとある森林公園で見つけました。
割とこの手のイグチ類をこの時期に多く見かけるのだが、種類の見分けが非常に難しい。
大型のイグチで傘の色が赤茶色〜焦茶色で傘の裏がレモン色〜黄色でスポンジが密、柄がしっかりしている点で凡そ以下の3種類が候補に挙がる。
ヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキ、ドクヤマドリ。 Web上の写真でヤマドリタケ/ヤマドリタケモドキで検索すると色々な傘の色のキノコがヒットします。なのであまり色で判定するのは難しい感じです。
ヤマドリタケモドキは針葉樹・広葉樹が混ざった場所、ヤマドリタケは針葉樹林、ドクヤマドリは亜高山の針葉樹林に生えるそうです。 ヤマドリタケモドキは柄の表面全体に血管が浮き出たような網目模様あるが、ヤマドリタケは傘に近い柄上部にだけ細かい網目模様があるっぽい。 また、ドクヤマドリの柄には網目模様はないらしい。
今回、採取した場所が元雑木林の公園だったので、ヤマドリタケモドキの可能性が高いと思います。 残ながら柄の模様までは確認せずに調理してしまったので100%モドキとは言い切れません。
傘を割ってみたらスポンジの上が白い肉の層になってました。
モドキであるかないかに関わらず美味しいキノコと言われてるみたいですね。

【場所】
アカマツ、コナラ、トチなどがまざった林/公園で見つけました。
地面から出てました。

【時期と採り方】
8月下旬〜9月中旬かと思います。 全体的にしっかりしてたので、柄の部分を持って引っこ抜く感じでOKかと思います。
傘が完全に開ききったものを採取する場合は、現地で柄や傘を割ってみて、虫がいないか確認した方がよいと思います。
虫が入っている場合、柄の中がボソボソで傘も脆くなっています。
【下拵え】
石づき部分に土が着いているので削いでください。
また、傘が開いたものは柄や傘に虫が入っていることが多いので切って捨てるか、虫出しする必要があります。
虫出し塩水に1時間くらい浸けておくといいでしょう。
心配な場合は、適当に切って熱湯で下茹で1〜2分してもOKです。食感にはあまり影響ありませんでした。


【料理】
1.みぞれ煮
初物だったので、他のイグチ(キンチャヤマイグチ)と一緒に定番のみぞれ煮にしました。

柄の部分はシコシコ、傘の方はツルツルした食感で美味しいです。
作り方はブログの記事を参考にしてください。

【似てるキノコ】
大きさ的に異なりますが、他のイグチ類との見分けも難儀です。
ヌメリイグチ(食)

傘の直系が10cm程度で柄の太さもデップリという感じではありません。

ベニハナイグチ(食)

こちらは、ベージュに茶色の斑模様。柄にも模様があります。

ハナイグチ(食)

傘の色が赤み掛かった茶色。傘にかなりのヌメリがあって遠目に見てもヌメリでテカテカして見えます。





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